養子縁組とは


養子制度というのは、親子関係のない者同士を、法律上の親子関係を発生させる制度です。養子縁組は婚姻の場合と同様、養子縁組は当事者に縁組の意思があって、市区町村に届出をすることによって効力を発します。養子縁組が成立すると、養親の嫡出子としての身分を取得します。そして養子は養親の氏を称することができます。養子縁組が成立しても、養子と実の親との関係は引き続き継続します。
養子縁組が成立するためには、届出を出すこと以外につぎのような要件が必要です。まず、養親は成年者でならなければなりません。ただし、未成年者であっても、婚姻したときは成年者とみなされますので養親になることができます。また、尊属や養親より年長の者は養子となることはできません。これを認めると、親族の間が混乱してしまうためです。そして、未成年者を養子とするときあるいは後見人が被後見人を養子とするときは、家庭裁判所の許可が必要であることなどです。
なお、昭和62年の民法改正により、特別養子制度が創設されました。この特別養子制度というのは、これまでの養子制度が実親との関係を存続したままであるのに対し、養子となる者と実際の血族との親族関係を終了させ、養親が養子の実父母になるという養子縁組制度です。これまでの当事者の合意と届出によって成立する養子縁組とは違い、養親となる者の請求に基づいて、家庭裁判所が特別養子縁組を成立させるかどうかを審判する厳重な制度です。
この特別養子縁組の要件は、養親となることのできる者は配偶者がある者で、25歳に達している者であること、さらに養子が6歳未満であること、養子となる者の父母の同意が必要であること、などとなっています。