六法全書とは


膨大な数の法律ですが、とくに六法と呼ばれている基本的な法律があります。六法とは、憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法の6種類の法律を意味しています。
ただし、「教育六法」や「労働六法」など、特定の分野の基本的な法律を意味することもあります。
「六法」という言葉は、その昔、箕作麟祥博士が、フランスの6種類の法典を解説する際に使用したものです。当時は基本的な6種類の法律という以外は特別な意味はなかったといいます。
現在は、一般に「六法」というと、我が国の法令を集めた法令集を指すことが多いでしょう。この「六法」ですが、もちろん掲載されている法律が6種類だけということではありません。「六法」にも大きいものは、我が国の法令のほとんどを網羅した「六法全書」から、小さなポケットサイズまで、さまざまなものがあります。いずれも最低でも数十から数百、全書では膨大な数の法令が掲載されています。
●憲法
基本的人権や国の体制など、基本的なことを定めている国の大黒柱。他の法律は、憲法の精神に沿うように規定されている。
●民法
国民が社会生活を営むうえで、出会う、出生、結婚、死亡、売買、賃貸借、交通事故などについて定めている。
●刑法
どのような場合に犯罪になり、どのくらいの刑罰が科せられるのかを定めている。
●商法
株式会社を中心とした会社関係や商取引などについて定めている。
●民事訴訟法
民法や商法などによる民事上の争いが生じたときに、訴訟がどのように行われるか、その手続きを定めている。
●刑事訴訟法
犯罪者に対して、どのような手順で刑事罰を与えるか、その手続きを定めている。
民法は明治31年に施行された古い法律です。そのため、条文が漢字とカタカナで記載されていて、非常に読みにくい表現になっています。
したがって、民法は私人間の契約や生活関係を規律・調整する法律といいながら、必要なときに必ずしも十分に答えているとはいえません。そこで、その民法を補充する、あるいは民法を修正する法律がうまれました。
たとえば、民法では利息についてとくに制限をしていませんが、これを制限するために「利息制限法」がつくられました。また、借地権や借家権の保護をはかるために「借地借家」などがつくられ、民法を補っています。
そのほか、「商法」や「労働基準法」なども民法の特別法です。また、民法を補充・修正するためにつくられた法律には「不動産登記法」や「自動車損害賠償保障法」、「戸籍法」などもあります。